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憲法記念日の本日、米軍再編ドキュメンタリー『基地はいらない、どこにも』の上映と講演があり、鹿児島県 加治木町に行って来ました。
上映後、1時間近く喋ってしまいましたが、参加された皆さんはたいへん熱心に聞いてくださりました。 米軍再編の合意文書では、鹿児島県にある海上自衛隊の鹿屋基地に米軍の空中給油機 KC-130の飛行隊が「訓練及び運用のため」「定期的にローテーションで展開する」とされています。 いわゆる「中間報告」が出された後、一方的に突然示された米軍再編に対して全国各地の自治体が反対しました。その後、政府の圧力によりさまざまな自治体が「容認」に転じざるを得ない状況に追い込まれつつあります。 しかし、沖縄や座間、岩国などと同様、鹿屋市 鹿児島県は現在でも反対の姿勢を守り続けています。 (以下は鹿屋市の広報誌) http://www.e-kanoya.net/koho/2006/h1803/08_09P.pdf http://www.e-kanoya.net/koho/2006/h1803/10_11P.pdf 今回、地元の方に聞いてわかったのですが、鹿屋市 鹿児島県が現在でも反対の姿勢を続けられる背景としては、1980年代前半に志布志湾を埋め立てて石油備蓄施設を作る計画があった際に起きた反対運動の蓄積があったという事があげられます。 また、同じ九州にある自衛隊の築城基地や新田原基地では、これまでにも米軍が来て自衛隊と共同訓練を行って「地ならし」をした事があったのに対し、鹿児島県の鹿屋基地ではこれまで米軍との共同訓練は行われた事がなかったそうです。 少しでも米軍が来る事を許してしまうとその「実績」を突破口にして、米軍はどんどん自衛隊の基地や民間の港に入り込んでくるわけです。 「少しでも許さない」という姿勢を示し続ける事が、現在でも反対をし続けられる事につながっているのだと思いました。 鹿児島では、馬毛島という無人島に米軍の空母艦載機の訓練施設を作るという案も浮上しています。 馬毛島は馬毛島開発という民間の企業の所有物になってしまっいるそうです。それではなかなか反対もしづらいのではないかと私は思っていましたが、鹿児島県の人達はしっかりと反対の声をあげています。 米軍再編を受け入れた自治体に対してお金をバラ撒くという「米軍再編特措法」が国会で審議されています。この法案が審議されている事自体で、すでに各自治体に対してはプレッシャーがかけられています。 そんな中、反対の姿勢を貫き続けている鹿児島県の人達に勇気をもらった気がしました。
by kichidoko
| 2007-05-03 19:57
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